2024年01月27日
樹木は【炭素の缶詰】・・・ ただいま発売中です!?
樹木は窒素固定菌などの働きにより
大気中から吸収した窒素、二酸化炭素と
根から吸い上げた水から
太陽エネルギーと葉緑素による光合成で
糖をつくり酸素を放出します
大気中から吸収した窒素、二酸化炭素と
根から吸い上げた水から
太陽エネルギーと葉緑素による光合成で
糖をつくり酸素を放出します
生成された糖は化学変化し、樹木を構成するセルロース[(C₆H₁₀O₅)n]、グルコース[C₆H₁₂O₆]などに変化し、細胞壁となって樹木の中に固定されます。
貯蔵されている炭素は木材重量の約半分です。
CO2換算量は・・・木材重量 × 炭素含有率(0.50) × 44/12 =炭素貯蔵量(CO2換算)となります。
例えば1kgの杉に含まれるCO2は、1×0.5×44/12=1.83kgとなります。
写真の丸太に含まれるCO2はいったい何tになるのでしょうね???
樹木は伐採され木材製品に加工された後も、腐ったり燃えない限り炭素は固定したままです。
腐ったり、燃える時には二酸化炭素を放出しますが、もともと大気中にあったものなので長期的に見ると二酸化炭素は増えません。
それゆえ、樹木は【炭素の貯蔵庫】、【炭素の缶詰】などと呼ばれます。
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2023年12月16日
近くの森の木で家を建てよう!・・・日本の林業の現状は!?
[朝来市和田山町 竹田城跡]
日本は国土面積の約70%が森林におおわれた世界有数の緑豊かな国です。森林は美しい景観と豊かな生物多様性に加えて豊富な木材資源となります。
いにしえより人々は森の恵みを受けて日本独自の素晴らしい木の文化を築いてきました。
日本は降水量が多いので樹木が育つのに適しており、全国どこでも樹木が育ちます。
また、地理的に見れば、南北に長い急峻な地形なので各地の気候も様々ですから、森林の植生も多様になります。
世界有数の森林国でありながら、国産材の自給率は年々低下して2002年には19%と最低となり、2020年現在はやや持ち直して約37%程度となっています。
木材自給率の低下には、安い外国産材が普及してきた事と、林業に携わる人々の高齢化、後継者難が大きく影響しています。
それには、林業家は樹木を育てて木材を生産しても赤字では経営が成り立たず、やむなく廃業に追い込まれている事が大きな原因となっていました。
最近、高性能の林業機械が広がり始め、明るい兆しが少し見えてきたように思えます。
木材の生産が止まれば維持管理を行われなくなった森林は荒廃し、保水能力の低下によって引き起こされる土砂崩れなどにより自然環境は悪化する、あるいは、炭素吸収量が少ない老木が増えて、森林のCO2吸収量が少なくなっています。
手入れをされない森はもう壊滅的状態です。杉や桧などの人工林は人の手で森を育てて再生していかなければなりません。
近くの森の木で家を建てよう!
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・・・次回は、どこで育った木を使えばよいのか? について書きます。
ほな
2023年12月14日
近くの森の木で家を建てる
豊かな森が
【きれいな空気】と
【おいしい水】を生み
それらが
おいしく安全な食べ物を育み
私たちの【命の源】となります
【きれいな空気】と
【おいしい水】を生み
それらが
おいしく安全な食べ物を育み
私たちの【命の源】となります
近くの森の木で家を建てると
地球温暖化を抑えられます
ジツは・・・。
樹木・木の家は炭素の缶詰だから
樹木は【炭素の缶詰】!?
地球温暖化を抑えられます
ジツは・・・。
樹木・木の家は炭素の缶詰だから
樹木は【炭素の缶詰】!?
樹木は窒素固定菌などの働きで、大気中から吸収した窒素、二酸化炭素と根から吸い上げた水から、太陽エネルギーと葉緑素による光合成で糖をつくり酸素を放出します。
生成された糖はさまざま化学変化により、樹木を構成するセルロース、グルコースなどに変化し、細胞壁となって樹木の中に貯めこまれていきます。
貯蔵されている炭素は木材の重量の約半分です。
樹木は伐採され木材製品に加工された後も、腐ったり燃えない限り炭素は固定したままです。
腐ったり、燃える時には二酸化炭素を放出しますが、もともと大気中にあったものなので長期的に見ると二酸化炭素は増えません。
それゆえ、樹木は【炭素の貯蔵庫】、木材は【炭素の缶詰】などと呼ばれます。
木造住宅は【都市の森林】!?
木材重量の約半分は炭素です。そして、平均的な木造住宅は25㎥の木材を使うので、4,500Kgもの炭素を貯留してます。
これは、鉄骨プレハブ住宅の4倍の炭素貯留量となります。木造建築物を建てることは、炭素を吸収、貯蔵することになり地球温暖化防止にとても役立ちます。
このように、炭素の貯蔵庫である樹木で住宅を建てれば、森林と同様の貯蔵庫が都市にもできるので、木造住宅は【第二の森林】、【都市の森林】と呼ばれます。
木造建築物だけではなく
身近なところから
木材の利用をもっともっと広げて
低炭素社会を実現し
地球温暖化を防止しましょう!!
身近なところから
木材の利用をもっともっと広げて
低炭素社会を実現し
地球温暖化を防止しましょう!!
・・・次回は木材自給率などの日本の林業の現状について書きます。
ほな
2023年11月05日
近くの森の木で・・・家を建てて・野菜を育てて!?・・・温暖化をSTOP!/ 『森の探検』
豊かな森が
【きれいな空気】と
【おいしい水】を生み
それらが
おいしく安全な食べ物を育み
私たちの【命の源】となります
手入れされていない放置林と手入れされている育成林を比較してみました。
2023年10月29日
近くの森の木で・・・家を建てて・野菜を育てて!?・・・温暖化をSTOP!/ 『森は命の源』
豊かな森が
【きれいな空気】と
【おいしい水】を生み
それらが
おいしく安全な食べ物を育み
私たちの【命の源】となります
【きれいな空気】と
【おいしい水】を生み
それらが
おいしく安全な食べ物を育み
私たちの【命の源】となります
なぜ
森が【命の源】なのでしょうか?
その訳を探ってみましょう。
『森林が持っている多彩な機能』
森が【命の源】なのでしょうか?
その訳を探ってみましょう。
『森林が持っている多彩な機能』
《森は!》
・CO2を吸収し、酸素を放出する
・CO2を吸収して成長し、炭素を貯留する。
・肥沃な土壌がおいしい水を生む
・肥沃な土壌が雨水を貯え、洪水を防ぐ
・肥沃な土壌が雨水を貯え、渇水を防ぐ
・肥沃な土壌が雨水を貯え、土砂崩れを防ぐ
・川や湖沼、海の生き物を育む
・田や畑に水を供給し作物を育む
・野生動物の生息地となる
・山菜やキノコを育む
・伐採されて、木材を供給する
・森林浴効果
・緑は何といっても目に優しい
・フィトンチッドの抗菌・防腐・精神安定などの効果
・マイナスイオンでリラックス
・風のそよぎ、小鳥のさえずりなどの1/fゆらぎ効果
このように、森林は私たちの生活・地球環境の問題に密接にかかわっていて、森林を守ることがサスティナブルな地球につながっていきます。
森林は緑のダム
雨は樹木の枝葉に当たってから落下するので地表面をある程度保護できます。
その地表面(深さ30cm程度)は、落ち葉や落ち枝などが腐って積み重なったり、ミミズなどの生物が土を掘ったりしてスポンジ状の土壌になっています。このスポンジ状の土壌が,雨水を蓄えると同時にきれいでおいしい水を作り出してくれます。
土壌が貯えた地下水はゆっくりと河川にしみだしていくので、渇水を防ぐことができ、地表を流れる雨水が少ないから、一気に河川の水が増えず、洪水や土砂崩れを予防することが出来ます。
森林はこのようなダムとしての素晴らしい機能を持っています。
森林土壌が二酸化炭素を固定するしくみ
地面に落ちて貯まった落ち葉や枝が微生物により分解され、炭素をたくさん含んだ有機物となり土壌に貯まっていきます。
また、アーバスキュラー菌根菌、外生菌根菌は土壌中の有機態リン酸を植物に供給し、植物からは炭素化合物や糖をもらって生き、余った炭素を土壌に貯留します。
その効果は土壌の炭素貯留量を20~30%高め、温暖化防止にとても役立ちます。
そして、森林土壌中には樹木が固定している炭素の2.5倍もの量が貯留されています。
森林伐採などにより土壌中の炭素は大気中へ放出されてしまいます。
ですから、植林などを行ってサスティナブルな森林を育成することが温暖化防止に役立ちます。
樹木が二酸化炭素を固定するしくみ
樹木(植物)は窒素固定菌などの働きで大気中から吸収した窒素、二酸化炭素と根から吸い上げた水から、太陽エネルギーと葉緑素の働きによる光合成で糖をつくり酸素を放出します。
生成された糖はさまざま化学変化により、樹木を構成するセルロース、グルコースなどに変化し、細胞壁となって樹木の中に貯めこまれていきます。
樹木はこうやって二酸化炭素を吸収して成長していきます。
樹木による炭素の吸収量はどれくらいあるの?
一本の樹木がどれくらいの二酸化炭素を吸収しているのでしょうか?
材齢50年の杉の人工林で試算してみます。
1ヘクタールあたりの本数は900本で、蓄えられている炭素の量は約170トン、二酸化炭素に換算すると、1本が1年に吸収する量は約14Kgになります。
1人の人間が呼吸で吐き出す二酸化炭素は年間320Kgなので杉23本の年間吸収量になります。
平均燃費10km/L、年間走行量10,000Kmのガソリン車が排出する二酸化炭素は年間2,300Kgなので杉160本です。
1世帯が排出する二酸化炭素は年間6500Kgなので杉460本分にあたります。
『エッ、そんなにたくさん!?』 が、率直な感想ですね。。。
これで、カーボンニュートラル(排出と吸収の差が±0)となります。
樹木の生長による炭素吸収量の変化は、成熟した時が最高
樹木は動物と同じように呼吸し、酸素を取り込んで二酸化炭素をはき出しています。
昼間は光合成と呼吸の両方を行っていますが、光合成の方が活発です。夜間は呼吸のみ行っています。
光合成による吸収量と呼吸による排出量の差が炭素固定量となります。
木が若いうちはドンドン成長して、枝葉が増えるから炭素吸収量が増加し、木が太って大きくなるので炭素貯蔵量も増加します。
しかし、30~40程の年齢になり成長が衰えると、炭素固定量は減少しますが呼吸による排出は続くため、炭素貯蔵量も木が成熟した時が最高となり、それ以降の変化はほとんどありません。
このため、人工林では成熟期を終える頃に伐採して、木材として活用することがとても大事になります。
人工林は主に針葉樹(スギ、ヒノキ、カラマツ)ですから、人工林のサスティナブルな育成、活用が地球温暖化防止に果たす役割は大きいです。
★次回は実際に森の中に入って、その様子を観察してみますね。
詳しくはコラムのページで解説しています。
お暇なときにどうぞいらっしゃって下さい!
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https://www.tashirokoumuten-column.jp/cont6/16.html