2008年01月31日
暖かい家が欲しい#004
#004【熱の逃げ方】
#003で窓やドア、天井、壁、床、換気で熱が逃げる事が分かりました。
熱の移動を止めれば、温度差のダムが出来て暖かい家になります。
核心部分の『熱の移動の止め方』の前に、熱はどうやって逃げるのか?
【熱の逃げ方】を考えて見ます。
中学校の理科の時間になってきたような
理科が苦手だったシトも、暖かい家を手に入れるためにチョットお勉強してみましょ。
ダイジョブ、おっちゃんが簡単に解説してみるから、頑張ってチョ。
ほな、いきます。
★熱の逃げ方(移動方法)は3種類あり、それは固さで変わります。
『固さって・・・ン?』
①固体の中を伝わって熱が移動する事を ---伝導と言います。
②気体、液体の対流によって熱が移動する事を---対流と言います。
③熱源から放射される熱線によって熱が移動する事を---輻射と言います。
①伝導
身近に感じられるのは、フライパンの柄でしょう。
鉄やアルミのフライパンを火にかけると、熱くなったフライパン本体から柄の中を徐々に熱が伝わってきます。
この伝わり方が伝導なのですね。
②対流
さて次はお鍋でダ~イ好きなマルタイラーメンを茹でてみましょう。
最初はカチカチのラーメンもだんだんと軟らかくなってきました。
すると、ラーメンはお鍋の中をグルグルと回り始めましたね。お鍋の底がガスで熱せられ、温まったお湯は軽くなるので上方へ移動します。それにつれて、真ん中のお湯が下方へ移動するので、ラーメンがグルグルと回るのですね。これを対流と言います。
図では鍋底全体に火が当たっており、側面も熱せられているのでこの方向に回りますが、試しにローソクのような火で鍋底の中央だけを熱すると回る方向は逆になります。
③輻射
太陽から地球まで真空の全く何も無い宇宙空間を熱が飛んできて地球を暖めてくれます。伝わる物が無いのに地球が暖まるのはナゼなのでしょうか?
これは熱は光と同じように飛んでくるからなのですね。この熱の移動を輻射と言います。
図は魔法瓶のつもりで書いてみましたが
魔法瓶は外瓶と内瓶の間が真空になっています。そう小さな宇宙空間ですね。真空にすると伝導と対流のしようがありませんから熱が移動せずに温度が保たれる訳です。
さらに、内側を覗いてみると銀色でピカピカしてますね。これは鏡のように輻射を反射して熱の移動を少なくしているのです。
しかし、時間がたつと魔法瓶のお湯でも冷めてきます。これは蓋の部分から逃げる熱のせいでもありますが、真空にしても反射させても輻射による移動は防ぎきれないので冷めてしまうわけです。
魔法瓶の魔法はSAHARAのしくみに詳しいです。
このようにして熱はスタコラサッサと逃げてしまうのです。
次回からは、これをどうやって止めるか!を考えていきます。
#003で窓やドア、天井、壁、床、換気で熱が逃げる事が分かりました。
熱の移動を止めれば、温度差のダムが出来て暖かい家になります。
核心部分の『熱の移動の止め方』の前に、熱はどうやって逃げるのか?
【熱の逃げ方】を考えて見ます。
中学校の理科の時間になってきたような
理科が苦手だったシトも、暖かい家を手に入れるためにチョットお勉強してみましょ。
ダイジョブ、おっちゃんが簡単に解説してみるから、頑張ってチョ。
ほな、いきます。
★熱の逃げ方(移動方法)は3種類あり、それは固さで変わります。
『固さって・・・ン?』
①固体の中を伝わって熱が移動する事を ---伝導と言います。
②気体、液体の対流によって熱が移動する事を---対流と言います。
③熱源から放射される熱線によって熱が移動する事を---輻射と言います。
①伝導
身近に感じられるのは、フライパンの柄でしょう。
鉄やアルミのフライパンを火にかけると、熱くなったフライパン本体から柄の中を徐々に熱が伝わってきます。
この伝わり方が伝導なのですね。
②対流
さて次はお鍋でダ~イ好きなマルタイラーメンを茹でてみましょう。
最初はカチカチのラーメンもだんだんと軟らかくなってきました。
すると、ラーメンはお鍋の中をグルグルと回り始めましたね。お鍋の底がガスで熱せられ、温まったお湯は軽くなるので上方へ移動します。それにつれて、真ん中のお湯が下方へ移動するので、ラーメンがグルグルと回るのですね。これを対流と言います。
図では鍋底全体に火が当たっており、側面も熱せられているのでこの方向に回りますが、試しにローソクのような火で鍋底の中央だけを熱すると回る方向は逆になります。
③輻射
太陽から地球まで真空の全く何も無い宇宙空間を熱が飛んできて地球を暖めてくれます。伝わる物が無いのに地球が暖まるのはナゼなのでしょうか?
これは熱は光と同じように飛んでくるからなのですね。この熱の移動を輻射と言います。
図は魔法瓶のつもりで書いてみましたが
魔法瓶は外瓶と内瓶の間が真空になっています。そう小さな宇宙空間ですね。真空にすると伝導と対流のしようがありませんから熱が移動せずに温度が保たれる訳です。
さらに、内側を覗いてみると銀色でピカピカしてますね。これは鏡のように輻射を反射して熱の移動を少なくしているのです。
しかし、時間がたつと魔法瓶のお湯でも冷めてきます。これは蓋の部分から逃げる熱のせいでもありますが、真空にしても反射させても輻射による移動は防ぎきれないので冷めてしまうわけです。
魔法瓶の魔法はSAHARAのしくみに詳しいです。
このようにして熱はスタコラサッサと逃げてしまうのです。
次回からは、これをどうやって止めるか!を考えていきます。
Posted by 水鏡サ at 20:09│Comments(0)
│【冬暖かく/夏涼しい家】