2008年05月01日

夕暮れ時

若桜の公園に着くと、何時ものメンバーの5つの笑顔が迎えてくれた。

今日は鳥取の千代川水系・若桜公園にて
『播磨テンカラ会』総会が、『怒っこるでぇ~、ワシ』と言う程の非!テンカラ日和の晴天下で盛大に開催されました。
出席者は佳サ、英サ、正サ、游サ、釣枕サ、水鏡サの6名。
規約により(そんなの有ったっけ?)この総会は成立する事とみなされました(^^;

本日のランチはいつもの如く釣枕サのご尽力により、大阪リーガロイヤルホテルに劣るとも負けん。。。もとい、勝るとも負けん。。。味噌したての持ち寄り鍋、じゃがいもの丸焼き、ウドのおひたしに鯛焼きにワラビ餅などが準備されました~!
釣枕サ、ありがとうね(^^v

★メンバー以外の一般の方に播テンの素晴しさ!?を知っていただこうと思います。
ゼヒ、↓をクリックして播テンの雰囲気をお楽しみ下され~。
http://www.geocities.co.jp/Outdoors-River/5093/
の、中の掲示板に詳しいですぅ。

一部抜粋すると。。。
①遊サの老後の住まいを如何に確保するか?
②その住まいを如何にして、播テンがタダでせしめるか?
③山人サンと竹の子を掘りに行こう!
④山人サンが車酔いをするようになったのは・・・游サの運転が原因ではないか?

①②に関しては、精力的に釣速やスポニチに執筆活動を行ない『播磨テンカラ会』の名義使用料として、原稿料を没収するのが良いのではないか?
と、いう方向で協議がなされました。
「その壱拾萬円でログハウスを建ててくれ」と佳サより水鏡サに要望がありましたが。。。却下シマシタ!
④については、メンバーより『そうじゃ、そうじゃろ』と言う肯定的な意見が続出した模様。。。(^^;
・各自の年齢相応の身体状況について、「ワシは歯を磨きすぎて、歯医者にいっとる」「ワシも心臓が悪い」「イヤ、それやったらワシの目の方が悪い」・・・等と真剣に調子悪い事の自慢大会も行なわれたのである。(^^;

このように播テン及び日本のテンカラ界の将来について5時間に渡り協議、審議、報告、雑談が行われたのであります。
仕事で悶々としている毎日でしたので、本当に楽しかったです!
久々に涙を流して、腹の底から笑いました。佳サの「ヒーッ、ヒッ、ヒッ!」の空気吸い込み真空笑い?も久々に聞きましたし。。。アハハ!

★そして解散後、ぼくは夕マズメに千代川本流へ入ることにした。午後4時過ぎなので川の多くは西日が射し、川面がキラキラと輝いている。
朝の失敗を繰り返さないように、山の影が対岸まで伸びているポイントを探した。そこは増水した流れがドウドウと岩にブチ当たるポイントである。流芯の向こう側には大きなエディ(反転流)が渦巻いている。
問題はそこで釣るためには中洲まで渡らなければならないのだが、水嵩が高くて怖そう、3滴ほどチビリそうなのである。意を決して(そんな大層な、アハハ!)、腹グリップでグワシッ、グワシッとガニマタ低重心ゴリラ歩きでヨボヨボと渡った。

ポイントをようく観察するとドウドウと流れる流芯とエディが合わさる(海で言うところの)潮目が出来ている。これだけの深くて広い大場所にはたしてテンカラで太刀打出来るのか?思案ばかりしていてもしょうがないから順に流す事にした。流芯はモチロン流れが速すぎて反応なし、手前の瀞もダメだった。
次に向こう側の潮目を流すと、黒い影が見えた!
「よしよし、ソコに居ったか、待っとれよ~」
と、向こう側のエディに振込みクルッと回った潮目で空あわせをする。深い場所では毛鉤はモチロンの事、魚影も見えないから勘が頼りなのだ。そして、3投目に合わせた時にグイッと竿に魚の重さがのった。流れがキツイので向こう側へ走られては糸切れ必至である。すかさず腰を落し、竿を満月にしならせて走りを食い止める。そして頭だけ水面上に出し、空気を吸わながら手繰り寄せる。無事にタモ入れすると、自分の心臓がバコバコ言っている音が聞こえそうだ、アハハ!



そうこうしているうちに川面は深い色に包まれてきた。次のポイントへと移動し、ぶっつけ岩の手前で掛けたが取り込み寸前で痛恨バラシ!
またもう一匹は底石のある適正流速(に見える)流芯で出たが、これもバラシてシマッタのでした。(><
結果を考察すると・・・やはり、魚も楽して飯が喰える場所を狙っているように思えたのでした。

そして何より素晴しい自然に感謝!
又、行ったろ~っと。
ほな

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Posted by 水鏡サ at 19:37Comments(2)テンカラ

2008年05月01日

黎明の時

黎明の時
車は一宮附近を走行している。
サイドウィンドウの外では漆黒の闇が徐々にベールを脱ぎ、宇宙の青さに包まれてゆく。
空気を入替えようと窓を開ければ、早朝特有の湿気を含んだ重い空気が舞い込む。

「急がねば・・・」

今日は鳥取の千代川にある若桜で播磨テンカラ会の総会が開催される。心許せる友達と半年ぶりに会えるのだ。否が応でも気持ちは高ぶっている。ぼくにとっては、今シーズン初のテンカラ釣行でもある。
午前2時起床のハズが3時になってしまった、このペースでは朝マズメには到底間にあわないだろう。
「まあ、エエか・・・」
と、未だに止められない、キャビンウルトラマイルドの紫煙を細長くはきだし、呟く。いつもの事ながら、軟弱な思考回路を持っているのである。
そうなると、兵坂トンネルを抜けるのをパスし、右へハンドルを切る。
今日は釣りが目的なので一眼レフは自宅に置いてきたが、峠の桜が開花していれば、コンパクトデジカメで撮ろうと思ったのだ。



道端に車を止め辺りをうかがえば、忘れ物のような有明の月が山の頂を照らしている。
山の夜明はその頂から下方へと徐々に青さに染められてゆくのである。車のルーフに携帯用の三脚でカメラを固定し、その情景を写し撮るが、上手く描画できたか不安がある。ここがコンパクトカメラの弱点のヒトツなのだ。
しばし、静まり返った夜明の風景の中に自分を置き、時の移ろいを全身で感じる。
「・・・さて、もう一走りだ、行く事にしよう」
カーブが連続する戸倉峠をアクセル、ブレーキ共に強く踏みこみ若桜に向かう。

オッと!ハサリ川合流点にある一軒家の芝桜はどうなっているかな?
あらら~、今年はハゲチョロケでもう一つだな、コレは。。。



(写真は昨年の芝桜の夕景イメージです)


公園に到着後スグに準備し、半年ぶりの川に入る。ウェーダーを通して感じる清冽な水の冷たさが心地良い。シカシ、目的のヤマメは一向に出てこない。ウグイすら音沙汰無しである。川相は良いのだが、釣れそうな感じが全くない。朝日に背を向けたのが拙かったかな、川面に自分の影が写りこんでしまったからなぁ。。。
場所を替え、鉄橋の下へ入るが、大雨が降ったのか昨年とはうって変わり、淵に土砂が流入している。では・・・支流へ入るか・・・あの川へ行こう。いつも川端で畑仕事をしているジイサンは今年も元気にしているだろうか。

現場に着くとこの川も大水の影響で土手がズタズタに壊れており護岸工事の準備が始まっている。
でも、まあ一応叩いてみるか・・・結果は案の定であった。トボトボと戻ると、いつものジイサンが畑にやってきたところだった。
「おっちゃん、おはようございます、久しぶりですね」
「おおアンタかいな、又来たかハハハ、でどうやった?」
「全然あきまへん」と、ブリキの魚篭を叩いてカランカランと音を出して見せた。
「その音ではアカンのう、アハハ。昨日も一人釣りに来て、『全然居れへん!』と、ワシに怒ったように言うもんやから、『そらぁアンタの腕が悪いんじゃ』と、言うてやったわい、あはは」
「年券買うて『元を取らなアカン』と躍起になっとるさかいやで、それは。 ほな、おっちゃんの家の裏ででも釣ってきますワ」
「ああ、がんばってな」

そこは開けた川なので、雲ひとつない晴天の下、のんびりと期待せずに釣り上がる。こういう予想は良く当たるのだね、予想通りである、アハハ!川全体に陽が射しているようでも、大きな岩陰、木陰を狙ってはどうか?と思ったのであるが、考えは甘かったのかな。。。
堰堤の落ち込みまで来て『ココで出なければどないすんねん!』 ちゅう場所でやっと毛鉤に反応して黒い影が走った。今シーズン初の生物反応に感激した結果、合わせ切れ!「あ~あ。。。」 でも、魚が居ってよかった、よかった。
新しい毛鉤を付けもう一度チャレンジする。逆引くと紫の背をした魚が底から毛鉤を引っ手繰るように飛び出す。今度はゆるく合わせて・・・OK!鉤掛かりしたが・・・足元まで寄ってきたところでバラシてしまった、アチャー(><ですな。加減しすぎたようですワ。
気を取り直してもう一度、結構ひつこい性格なんですな(未練がましいとか諦めきれないとも言うが、アハハ!)
シカシ、さすがに同じ淵で3度目の正直はなかった。。。

小場所は飛ばしてドンドン遡行して行くと、一番期待している大淵へ出た。流芯を自然に流すと一投目でイワナが出た。今度は失敗しないように慎重に、しかもスバヤク取り込む。やれやれ、やっとこさ今シーズンの初物に出会えました~(^^V



一匹ゲットすると気分はとても楽になり^^ 心に余裕も出来、あたりの風景も目に入るようになる。川沿いの風景を写したりしてちょっと一服。





小さいイワナを一匹追加して、魚篭をチャプチャプ言わせながら、車へと戻る。時計を持ってこなかったので、もう既に集合時刻を大幅に過ぎている。携帯を見ると正サから着信アリ。
「モシモシ正サ、今、川から上がったとこ、釣れて釣れて止められへんかって。。。って、ウソやで~、アハハ!ゴメンすぐ行きますワ」
若桜の公園に着くと、何時ものメンバーの5つの笑顔が迎えてくれた。。。

後編に続く、予定。

ほな

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Posted by 水鏡サ at 02:19Comments(2)テンカラ