2008年02月18日

内部結露だぞ~!

以前の『結露は万病の元!』ブログでさらっと触れましたが
結露するとどのような弊害がでるのでしょうか?

結露はガラス等の表面で起こる『表面結露』と壁の内部で起こる『内部結露』に分かれます。

・『表面結露』
表面結露はスグ乾けば、そう問題にはなりません。しかしガラスのゴムや部屋のビニールクロス等湿っている時間が長いと結露が原因でカビが生えます。それを餌にするダニが発生し、カビの胞子やダニ、ダニの死骸、糞等がハウスダストとして室内を飛び回り、小児喘息やアトピー等のアレルゲンとなります。
この冬、ガラスゴムのカビ取り剤のTVCMが大はやりでしたが、これでは一時しのぎにしかなりません。カビの原因となる結露を根本から絶つ事が必要です。

・『内部結露』
これは壁の内側で発生する結露です。普段は殆んど目にすることはありません。しかし、これは恐ろしい『家の病気』の原因となります。壁の中で結露すると、結露水によって柱や梁などが腐り、シロアリが繁殖して柱や梁が喰わてしまいます。


壁をめくってみると↓

ドッヒャーオドロキ ですね。鉄骨系の住宅でも同様に鉄骨が腐ってしまいます。

その仕組みは、冬の場合はこのようになります。夏の逆転結露は又別の機会に・・・。

下の図は壁の断面図です。暖まり、水蒸気を含んだ部屋の空気が壁の中に入り込み、赤いグラフのように徐々に冷えていきます。この場合、12℃(この場合は12℃を露点温度といいます)より低温になると結露しますから、ベージュ色のグラスウール等の断熱材の中で結露が発生するのですね。

壁内結露を発生させないようにするには、グリーンのグラフのように性能の高い断熱材を使用して、壁の中で温度を下げないようにする。
もうヒトツは、室内の水蒸気を壁内に入れない事です。
そのためにグラスウールの断熱材を使用する場合はベーパーバリア(防湿層)を部屋側に設けて水蒸気の侵入を阻止します。しかし、コレは言うのは簡単ですが、完全に阻止する作業はとても大変なのですね。。。コンセントや給排水の配管周り等穴はたくさんあります。アセアセ
断熱材自体が水蒸気を通さない、プラスチック系のネオマフォーム、ウレタン、発泡ポリスチレン等の断熱材を使用する方法もあります。

うちの場合は断熱材(ネオマフォーム)を外側に張った外張り断熱としています。こうすると壁自体も室内と同じ環境になり温度が下がりにくく、壁内結露は非常に発生しにくくなります。さらに、ネオマフォームは水蒸気を通さないので断熱材の中においても結露は発生しません。

昨日、【宮山の家】でお聞きしたのですが、このお宅はプラスチックサッシとペアガラスの組み合わせなのですが、結露は全く発生しないという事です。ニコニコ

こう書いていくと、『ほな、ウチの家は建替えるしか方法はないのか!』とお考えになるかも知れませんが、『断熱リフォーム』を行なう方法も可能です。
現在の外壁の上からネオマフォームで包み、窓は断熱サッシに取替え、天井裏は断熱材を吹き込む(ブローイング)等、床は床下から断熱材を張るか、吹き付けるなどして断熱力を強化することができます。

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