2008年01月28日

暖かい家が欲しい#003

#003【どこを断熱するか】

住宅が屋外と接する部分は、『床』 『壁』 『天井又は屋根』 『窓やドアの開口部』 『換気』に分類できます。ここから熱が出入りします。
それでは、どこからどれだけ熱が移動しているのでしょうか?

上の図は、断熱を意識していない一般的な家の場合です。
これを見て分かるように、冬の場合、窓やドアなど開口部から半分以上もの熱が逃げているのがわかります。
という事は、この住宅では、壁や天井(屋根)の断熱材を厚くしても、なかなか効果が上がらないことが予想できますね。この住宅の断熱性能を上げるためには、先ず開口部の断熱性能を上げる事が効果的になりますし、コストパフォーマンスもよくなります。

この熱が逃げる(熱損失)割合は断熱力の優れる住宅になるとガラッと変化します。
下のグラフは新省エネ基準をクリアーしている住宅の場合です。


この住宅の場合は、窓などの開口部からの熱損失は少なくなります。ですから、外壁、換気による熱損失の割合が高くなってきます。一般的に高気密・高断熱住宅では、住宅全体の熱損失に対して、換気が3分の1をしめることになります。これは、室内を清浄な空気環境を保つために、換気は常に一定量が必要であり、住宅全体の熱損失量が少ない高断熱住宅ほど換気による熱損失の割合が大きくなります。換気による熱損失を抑えるためには、最適な換気量を設定する必要があります。

断熱力は部分的にではなく、住宅全体で考える必要があります。コストも考えながら、バランスよく断熱力を高める事が重要になります。


ブログランキングへようこそ



にほんブログ村 地域生活ブログ 兵庫情報へ

▲フムフムそういう事か・・・ポチッ↑と応援してあげる
  
  • LINEで送る


2008年01月28日

暖かい家が欲しい#002

#002【断熱って何?】

(1月19日の記事の繰り返しになりますが・・・)
寒い日にはダウンのコートを着ると暖かいですね。
これは、コートを着て体温を外へ逃げにくくしているのですね。

家も同じように、ダウン(断熱材)ですっぽり包んでしまえば、暖かいのですね。

例えて言うと、断熱材は『温度差のダム』なんですね。
田代工務店ではこのダムを『サーモシェル』と呼んでいます。


家の暖かさを屋外に逃がさないようにし、逆に屋外の寒さが室内に侵入しないように遮るのが断熱材なのですね。
このダムの高さが断熱性能になります。
壁の中の温度変化を見てみると下図のようになります。


赤いグラフは断熱性能の高い断熱材の場合、青いグラフは断熱性能の低い断熱材の場合を現します。
この断熱力の差がモロに室内温度の差として表れます。
青の場合は室内の暖かさがドンドン屋外に逃げてしまいますから、ガンガンストーブを焚かなければ、室内は暖まりません。
赤の場合は少しストーブを焚くと暖かくなります。

つまり、断熱材で住まいの内外に温度差というダムを作り、熱が移動する事を堰き止める働きを断熱といいます。
そしてこの働きの大きさを『断熱力』と呼ぶ事にします。


ブログランキングへようこそ



にほんブログ村 地域生活ブログ 兵庫情報へ

『分かったよ~』 ポチッ↑と応援してあげる
    
  • LINEで送る